東京五輪招致、日本のプレゼンに成功の7法則

2013年10月10日更新 view: 55 view

(2013年9月26日 Forbes.com)より

今回の東京の招致活動のプロデューサー
ロンドンを拠点とするコンサルタント「セブン46」の創業者で最高経営責任者(CEO)、ニック・バーリー氏

1 あっと言わせる瞬間を用意する

 感動的なプレゼンには、私が「スゴい、なんだこれは!」とか「あっと言わせる瞬間」と呼ぶ、驚きに満ちて予想外で、聴衆から感情的な反応を引き出す瞬間がある。

パラリンピック選手の佐藤真海さん=AP
 IOCは、日本のプレゼンが「伝統的」(または格式張ったともいえる)ものになるだろうと予想していた。ところが、プレゼンはパラリンピック選手、佐藤真海さんのニコニコと輝くような笑顔で始まった。19歳でガンのため片足を失ったこと、それにも負けず、大学に入学し陸上を再開、パラリンピック選手になったこと。「私がここにいるのは、スポーツに救われたからです」。佐藤さんはこう聴衆に語りかけた。

2 映像と写真でみせる

「視覚に訴える部分は本当に、ビジュアルでなければいけないと強く信じている」とバーリー氏は言う。「この点は日本の標準的なプレゼン手法とは大きく異なっていた。多くの言語、多数の国籍で成り立っている聴衆を前にする場合には、言葉を映像で描くようなスライドを作りなさいとアドバイスした」。

3 10分ルールに従う

私たちは10分たつと集中力を失い始めることが分かっている。プレゼンでは長くて10分おきに「ちょっと休憩」という時間をとる。
東京のプレゼンはまさにこれを踏襲した。45分間のプレゼンで7人が演壇にのぼったが、4本のビデオ映像もあったため、1人の話が3~4分以上長いものにはならなかった。

4 個人的な話をしよう

安倍晋三首相を含む発表者全員が、スポーツによって人生がどう変わったかを語りかけた。安倍首相の場合は1973年に大学で始めたアーチェリーだったという。アーチェリーが五輪競技に復帰した翌年のことだった。

 プレゼンの口火を切った佐藤真海さんのエピソードも覚えているだろう。佐藤さんは2011年の津波とその直後の日々について語った。「津波は私の故郷を襲いました。私は6日間、家族の安否が分かりませんでした。私は家族が無事だと確認できましたが、個人的な喜びは国全体を覆う悲しみに比べれば大したことではありませんでした。私はいろいろな学校からメッセージを集めて故郷に持ち帰り、救援物資も持って行きました。他のスポーツ選手たちも同様でした。私たちは力を合わせて、自信を取り戻すためのスポーツ活動を立ち上げました。このとき初めて、私はスポーツの真の力を知りました。それは、新しい夢と笑顔を創造すること。希望を与えること。人と人をつなぐことです」

5 3つに絞る

私の読者なら、いつも私が話を3部構成にするようにと強く提唱していることをご存じだろう。伝えたいメッセージがよく聞こえるし、人間は短期的にはだいたい3つの事柄しか覚えていられないと科学的調査が示している。「3つのルール」は東京のプレゼンで徹底されていた。例えば招致委員会の竹田恒和理事長は東京がもつ3つの強み、運営、祝祭、革新について説明した。

6 情熱をみせる

 どの話者もそれぞれの持ち時間の間にこぶしを胸にあて情熱を示すなど力強いジェスチャーを使っているのが分かる。これは小さいが目に留まるジェスチャーで、最後に映し出された映像の中でも、五輪に向けて練習を積む世界の子供に同じジェスチャーをさせている。

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7 練習時間を確保する

素晴らしいプレゼンは、しっかりリハーサルされているものだ。

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