「うさぎの楽園」の次は「ネコの楽園」!愛媛県にあるネコだらけの島・青島が定員オーバーで深刻

2014年11月14日更新 view: 58 view

瀬戸内海に浮かぶ「青島」(愛媛県大洲市)は、「ネコの楽園」と呼ばれている。

住民がわずか17人しかいないのに、ネコは100匹以上もいる。

車はおろか自転車も走らない静かな島では、ネコが道路や岸壁を悠々と歩き、民家の軒先で寝そべる姿が当たり前だ。

インターネット上で注目され、全国からネコ好きが続々と訪れるようになった。

突然の“観光地化”で島を取り巻く状況は一変、住民たちに戸惑いが広がっている。 

出迎えたネコに「かわいい」の歓声

早朝、青島と1日2往復する定期船が出る長浜港(大洲市)では、県内外や海外からネコ好きたちが集まっていた。

午前8時の出航時の船に乗船。

0分ほど船に揺られて、ようやく目的地の青島に到着した。

桟橋に下りた乗船客らを出迎えたのは、住民とネコ“たち”だった。

「かわいい」。

人なつっこいネコに、早くも女性たちの間から歓声が上がる。

住民らを遠くから見つめるネコ、道路の真ん中を悠々と歩くネコ、日当たりの良い民家の軒先で集団で寝そべるネコ……どこを見てもネコだらけだ。

島を訪れた観光客らが体をなでたり、写真を撮ったり、抱き上げたりと、ネコとたわむれる光景は、今では当たり前となっている。

「ネットでこの島のことを知った。民家近くにこんなにネコがいるのは初めて。いろんな種類のネコがいるし、ネコ好きにはたまらない」。

神戸市東灘区から来た女性(41)は笑顔を見せた。

四国を旅行中に立ち寄ったという福岡県春日市の30代の男性は、「ネコは気まぐれなところが好き。ぜひ訪れてみたいと思っていた」と話していた。

観光客増加も「住民にはメリットなし」

一方、島を訪れる観光客の増加に、区長の井上孝一さん(62)は「最初は島外の人と交流できる機会と思ったが、受け入れる方にも限度がある」と複雑な表情を見せる。

「エサ場」と書かれた指定された場所以外ではネコにエサを与えないよう掲示した看板を設置するなど、観光客らにマナーを守るように呼びかけている。

しかし、集落内は狭い路地が入り組んでおり、ネコを追いかけて知らないうちに民家に立ち入ることも常態化。

「これではプライバシーが守れない」といった声も上がっているという。

大洲市は今年6月ごろ、観光客の休憩場所として集落の集会所を使えないかと提案したが、住民側は「管理する人がいない」と断ったという。

井上さんは「高齢者が多く、住民は自分の生活で精いっぱい。観光客が増えてもメリットはない」と話す。

撮影で青島を訪れた岩合さんは「『ネコの島』と呼ばれるのは他にもあるが、漁港付近の1カ所にあれだけネコが集まっているのは青島ぐらい。素晴らしい島と感じた。島の存在が分かれば、観光客が増えるのではと心配していた」と指摘する。

そのうえで、「漁の残り物を与えたり、かわいがってくれる人がいるからネコも生きることができる」。

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過疎高齢化が著しい「ネコの島」。

人とネコがともに暮らす光景はいつまで続くのだろうか。

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