大きな反響を呼んだハンコを自動的に押すロボット“押印ロボ”

2019年12月21日更新 view: 109 view
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大きな反響を呼んだハンコを自動的に押すロボット

報道されるなり、大きな反響を呼んだハンコを自動的に押すロボット“押印ロボ”が、現在開催中の「2019国際ロボット展 iREX2019」(東京ビッグサイトで、12月18日から21日まで)で展示されている。

「日本の悪しきハンコ文化」「そもそもハンコを押すのを止めればいい」などといった否定的な反応も出ていたが、商品化するということは一定のニーズがあったからだ。

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押印、ペーパーレス、働き方改革、そしてオフィスでのロボット活用の浸透と、”押印ロボ”という話題性の裏にはいろいろな狙いがあった。

デンソーのブースの一角に置かれた“押印ロボ”

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設定されたロボットがハンコを選んで、アームの先にはめ込み、そして、まず朱肉を付ける。そして、次に用意されている書類のハンコを押す箇所に、アームが動いて押印……見事、キレイに押印した。その後、上部のカメラでスキャンして電子化し、パソコンのフォルダーに保存。これが一連の動作だ。

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これが話題の“押印ロボ”かと実物に感動した反面、少し意外だったのが、その動作速度だ。見る前は、連射で猛烈なスピードでハンコが押されていくのかと思っていたが、ゆったりと約2分かけて1枚の書類に押印する。「書類を慎重に扱う必要性があるから」とのことだった。

なぜ開発されたのか?

押印ロボは、2020年3月から月額数十万円でサービスを開始する予定だ。”押印ロボ”が話題になった直後は、面白がる声や否定的な反応と大反響だったが、そもそもなぜ開発に至ったのか。

書類にハンコを押すロボットとして話題を呼んだ”押印ロボ”は、デンソーウェーブ、日立キャピタル、日立システムズの3社で共同開発をした。

ベースとなるロボットはデンソーウェーブの人協働ロボット「COBOTTA(コボッタ)」で、2017年に登場したもの。腕の長さは第1、第2と合わせて342.5ミリで重量は約4キロと小型で軽量だ。例えば、工場内の作業で人の作業員と並んで、簡単な組み付け作業や仕分け作業などができる。

基本的には産業用ロボットを想定して作られた。ただ、日立キャピタルの担当者によると、他の用途でも使えるのではないかとの声がデンソー側からあったという。

「これだけ小さいサイズですし、産業向けだけでなく、他のステージでも使えるんじゃないかと相談され、我々側は『小さくてきれいだし、オフィスでも使えますよね』と話しました」

「今、オフィスでは急激にRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が入ってきています。オフィス作業の自動化を推し進めた時に、コボッタと組み合わせることで、オートメーション化の領域で広がるんじゃないか、と(いう意見が)ニーズのヒアリングで出てきました」(日立キャピタル担当者)

そこで出た声が、書類の電子化や押印の作業だった。1枚のみであれば、プリントスキャナーの複合機でもできるが、ネックは袋とじ書類(冊子書類)の電子化。人間がいちいち開いてやらないといけない。書類への押印もいちいち確認してハンコを押すと、書類の数が膨大になればそれだけで時間が忙殺されてしまう。「それを自動化できたらいいよね」という声があった。

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そこでコボッタをベースに今回のオフィス向けロボットソリューションサービスを企画開発した。

ここでお気づきの通り、”押印ロボ”と話題になったこのマシンの実態は、押印だけでなく、書類の電子化作業と合わせたソリューションなのだ。袋とじ書類の電子化については、最大60ページのものまで可能だという。

現在、国としてペーパーレス、行政文書など書類の電子化を押し進めてはいるものの、現実的にはまだまだオフィスには紙があふれ、会社のハンコ文化もすぐには無くなりそうもない。“押印ロボ”(電子化もできる)は、こういった日本特有の事情から生み出された。

ネットでの大反響もあって、導入を視野に入れて企業や団体が、国際ロボット展にあるブースを実際に訪れたという。”押印ロボ”自体に今のところ、注目が集まっているが、実は真の狙いはオフィス内での自動化ロボの浸透だ。

「完全電子化の世の中になった時に、押印、電子化のどちらの機能もいらなくなります。そしたら、このプログラムを廃止してお客様のアイデア、ニーズに沿ったプログラムを入れて頂いて、使ってもらうことを考えています」(担当者)

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takamna

ノーマルライターです。

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